先日妻から「学資保険とジュニアNISAのどちらがお得?」と聞かれました。
運用の仕方しだいだけど、私は「2023年に廃止が決まったのでジュニアNISAの方がお得だと思うよ。」と答えました。
この記事ではその理由を解説したいと思います。
もくじ
学資保険とは
学資保険とは子どもの学資金(教育資金)を準備するための生命保険会社が販売している保険のことです。
毎月決まった保険料を支払い、子供が中学校・高校・大学に入学するタイミングで進学準備金や満期学資金を受け取ることができます。また契約者(親)が死亡や、高度障害状態になって支払い不能となった場合、月々の支払いが免除となる「払込免除特約」が一般的についています。
ただし、原則として学資保険は満期まで積み立てた保険料を引き出すことができないというデメリットもあります。途中で解約すると、それまでに支払った保険料の合計よりも、解約返戻金のほうが少ない場合があります。
学校種別の学費(学習費)総額
(円)
区分 | 公立 | 私立 | |
幼稚園 | 3歳 | 188,342 | 551,652 |
4歳 | 217,121 | 491,275 | |
5歳 | 243,625 | 541,850 | |
小学校 | 第1学年 | 350,860 | 1,892,002 |
第2学年 | 263,310 | 1,366,148 | |
第3学年 | 292,950 | 1,415,910 | |
第4学年 | 309,617 | 1,497,087 | |
第5学年 | 339,132 | 1,630,684 | |
第6学年 | 370,940 | 1,790,314 | |
中学校 | 第1学年 | 456,582 | 1,624,661 |
第2学年 | 436,183 | 1,230,122 | |
第3学年 | 569,348 | 1,362,389 | |
高等学校 (全日制) |
第1学年 | 507,980 | 1,160,016 |
第2学年 | 460,470 | 893,127 | |
第3学年 | 403,622 | 851,087 | |
合計 | 5,039,142 | 18,298,324 |
国立大学 | 公立大学 | 私立大学 | |
入学料 | 282,000 | 392,111 | 248,813 |
授業料(4年分) | 2,143,200 | 2,145,528 | 3,646,864 |
合計 | 2,425,200 | 2,537,639 | 3,895,677 |
出典:文部科学省 私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
子供が大学まですべて私立に進学するとなると、平均で2,200万円以上の費用が必要となってきます。また上記の表は平均値となりますので、例えば大学が文学部と医学部とでは授業料も変わってくると思われますし、短大や専門学校に進学した場合も変わってきますね。
また、学費(学習費)や授業料以外にもいろいろな費用がかかってきますので、早いうちからお金の準備をしておくことが重要だと思います。
学費(学習費)以外にかかるかもしれない費用
・習い事(ピアノ・少年野球・少年サッカー・書道・空手・剣道などなど)
・学習塾(予備校)
・遠足代(修学旅行費など)
・受験費用
・医療費 など
ジュニアNISAとは
ジュニアNISAとは、2016年1月から始まったもので、未成年者少額投資非課税制度といい子供の将来に向けた資産形成をサポートするために導入された非課税制度です。
ジュニアNISAについては私の別の記事で詳しく解説していますのでそちらをご覧ください。
参考:未成年でも株式投資はできる?【結論:赤ちゃんでも可能】
学資保険とジュニアNISAの比較
学資保険 | ジュニアNISA | |
収益性 | △ | ◎ |
安全性 | ◎ | △ |
お金の引き出し | 契約期間中は引き出せない | 2024年以降はいつでも可能 |
メリット | ・契約者(親)が死亡などで支払い不能になった場合、支払い免除「払込免除特約」あり ・保険料が一般生命保険料控除の対象となる。 |
・2023年末までの投資分は18歳になるまで非課税 |
デメリット | ・途中解約をすると、元本割れの可能性がある。 | ・金融機関の変更ができない。 ・元本割れの可能性がある。 |
安全性の高く、払込免除特約など保障がついている学資保険に対して、安全性は低いが収益性は高いジュニアNISAとなっています。
しかし、ジュニアNISAの安全性については比較的安全な投資信託を選べば◎まではいかなくても〇にはなりますし、必要になればいつでも引き出せるというメリットも大きい。
以上のことから私はジュニアNISAを選びたいと思います。
(※あくまでも私の意見です。どちらを選ぶかは自己責任でお願いします。)
まとめ
・学資保険、ジュニアNISAどちらにもメリットとデメリットがあり、最終的に安全性を重視するなら学資保険、収益性を重視するならジュニアNISAということになります。
・ジュニアNISAが2023年12月末で廃止に伴い、かなり使いやすい商品となったため私はジュニアNISAの方がお得だと思います。私的には1択です!